8月27日(火)から31日(土)の5日間、アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビで開催された国内最大規模の文化博覧会「ADIHEX(Abu Dhabi Hunting & Equestrian Exhibition)」に出展しました。
現地を訪れた星野氏は、ADIHEXに今年初めて創設された日本館「雅 MIYABI」の出展アーティストとして、連日訪れる来場者と作品を通じた国際交流を深めました。
会期2日目には、対になった2つの作品「赤糸威大鎧(国宝)」「赤糸威鎧(国宝)」の販売が成立。
購入を決めたレバノン人のアーティスト夫妻について星野氏は「奥様は一目見た時からこれらの作品にまっしぐらなご様子で、その姿は絵描きの心を強く勇気づけるものでした。またご主人は別の作品も気に入ってくださったのですが、特に私が同作品のなかで意識的に行った構図のとり方について賛同の意を示してくださり、大変嬉しく思いました」と喜びの表情で語りました。
そして、このたびの出展の目玉として新たに制作されたシェイク・ザイード・ビン・スルターン・アル・ナヒヤーン(Sheikh Zayed Bin Sultan Al Nahyan)UAE前大統領の肖像画「王と鷹」は、会期中に「雅 MIYABI」を訪れたアブダビ王族で親日家のシェイク・アフマド・ビン・ハムダン・ビン・ムハマド・アル・ナヒヤーン(Sheikh Ahmed Bin Hamdan Bin Muhammad Al Nahyan)殿下の目に留まり、寄贈されることが決まりました。
作品は会期後にご邸宅へと届けられ、日々各国からのゲストを迎える煌びやかなエントランスホールに飾られました。
初訪問となったアブダビについて、「アブダビといえば絢爛豪華な建物や国民の裕福さが注目されがちですが、今回実際に足を運んでみて、それよりも国全体を包み込むような掃き清められたムードに深い共感を覚えました」と語った星野氏。
UAEならではの文化や人々の美意識が、星野氏の今後の制作にどのような影響を与えるのか、次なる新作にも大きな期待が寄せられています。
取材・撮影/一般社団法人 ジャパンプロモーション
文責/制作局 三田珠理